飲酒は20歳なってから。飲酒運転は法律で禁止されています。あき缶はリサイクル
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Posted by TI-DA at  

中島らも

らもさんに、去年はハマった。



中島らも。2004年、50代にしてこの世を去った。



彼のエッセイ・コラムは深い。あらゆる事情や境遇、弱さダメさをせんぶ受け止めてなお、いーんだぜと包んでくれるようなそんな並ではない包容力きやられてしまう。


いろんな事があっただろう彼の行きてきた中から、彼は言葉を紡ぎだしている。



言葉にできんくらいの一生を生ききったらもさんが、時に酔いどれながら語るこの世の中の事、愛するものこと、死の事…




あー、願わくばこれからもらもの目で見て・感じた事を聞かせてほしかったと思わせるエッセイが多い。




わが葬儀

なるエッセイに溢れる淡々としていて潔いまでの死生感に私は心撃たれてしまった。




かと思えばお悩み相談室への愛情かつユーモア・時折でたらめな回答。



中島らもにしか出せない解を、時にやさしく時にいいかげんに見えるがしっかり受け止めて返す真摯さに、参ったのだ。





時には、バカげたとみえる質問にも真剣に解を導き出して落としどころを見付ける。そんな中島らもが好きだ。




老後は、もう書きものなんてしない、一日二合の酒をチビチビやり近所の子供を追い掛け回す「困ったじいさん」になると公言してた通りの変わり者ジジイになったらもさんをいつか見ていたかった。といっても、すべては「たら・れば」に過ぎない。




いなくなってから会いたい・読みたい人に出会うのは切ないものである。  


Posted by ハロハロハロ at 2010年01月04日 23:52
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警察小説

というジャンルが好きだ。


新宿鮫や人間の証明、犯人に告ぐ など。ストーリーもそうだけど、刑事のキャラクターが好きだ。人間臭いとこや、迷い・悩みながら向き合うところが。



横山秀夫の警察ものもそのなかのひとつ。まだ全作読んでいないがひとつづつ、ゆっくり楽しみたい。



今回読んだのは
「震度0」



キャリア、ノンキャリア。上下関係、天下り。家族たちの思い。いろんなものをからませながら話は進んでいく。



登場するそれぞれが己の保身ばかり考えるあまりに滑稽なほど必死なのが哀しくさえあった。



長編だけど飽きずに読めた。



ちょっと消化不良なのは、警官の妻たちの描きかた。彼女らが独身の頃、婦警だった時代の後輩に関する恋の噂についての秘密の守り方が、どうだろう、そこまでタブーにする話題だろうか、と思った。ただ、「倉木のちょっかい」だと知っていたなら話は別だが。


読む方の感じかたひとつの話だがこれに限らず、女性の描きかたで、個人的にしっくりくるのがあまりない。まあ、これらは男性が主役の作品だから、いたしかたないかな。




  


Posted by ハロハロハロ at 2009年08月19日 23:33
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醤油味とだし汁のハーモニー

和の食べ方にハーモニーは合わないか。


醤油とだしの調和。融合。


まあいいや、とにかく醤油のある国に生まれてよかった。



うどんやそばはだしが肝心。麺類のコシもさることながら、だしを飲む食べ物でもあると思うなぁ。



薬味がこれまたね、絶妙のアクセントで。ネギ、しょうが、みょうが、ゆず、三つ葉、などなど。あーどれも醤油の大親友。



日本のファーストフード立ち食いスタンドが、沖縄にもあったらいいのに。週末、たまには外で麺類食べたいな。  


Posted by ハロハロハロ at 2009年06月25日 23:58
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ナンシーならなんて言うだろう

ナンシー関


39歳でこの世を去った消ゴム版画家・コラムニストである。



彼女の世の中の見方が好きだった。


思えば最初にナンシーのコラムを読んだのはいつだろう。気付いたら集めるほどに読んでいた。


最初は単なる悪口なのか?と勘違いしたが、次第にはまっていったのだ。単なる悪口ではなかったから。



多数派と少数派、強者と弱者、しかける側と乗せられた側…など、いろんな構造があるんだよと教えてくれたコラムニストである。




…なんかベタぼめしてるみたいになったな。読んでて共感できないときもあった。それも含めても「こういう目線でもみれるのか」と気付かされたからやはりトータルでは好きだ。



今はもう、新しいコラムを読むことができないのが一番残念。過去の著作で振り返るのみだ。


そんなナンシーの作品で一番好きなのがこれ。



信仰の現場
〜すっとこどっこいにヨロシク〜
角川文庫 \480




宗教の話ではない。世の中にたくさんいる、何かに夢中でハマる人を求めて各地を潜入取材。一心に対象を追い求める人がそのタガを外す瞬間・空間をレポートする、一冊だ。


ナンシーが潜入した場所は

・矢沢永吉ライブ
・絵本の館
・アウトドアショップ
・寅さん映画上映の映画館
・笑っていいとも!スタジオ生観覧
・初売り、福袋会場
・ラジオ公開録音


などなど…このチョイスの関連性のなさに最初戸惑ったものの、読み進むと不思議に共通する何かがあるような気がしてくるのだ。実態をレポートするべく潜入したナンシーまでもが、つい浮かれている箇所があったりする。




今の日常で起こるブーム・現象を、ナンシーだったらどうレポートするだろうか。ブレない視点で見ていた人が今はいないというのは、寂しいもんである。





  


Posted by ハロハロハロ at 2009年06月24日 22:13
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桜桃忌

だったんだね、先週は。

太宰治の誕生日と、玉川へ入水自殺した日が同じ日だと初めて知った。


人間失格・斜陽・走れメロス ぐらいしかまだ読んでない。にもかかわらず強烈な印象が色褪せないなと感じる。


最近また太宰作品は注目されている。が、太宰に限らず昔の文豪作品の新・文庫版はカバー表紙にビジュアル系イラストを多用しているがあれはなぜ?


読みやすくなってんのかな。いつか読みたい。



さて今日は椎名誠の「ぶっかけめしの午後」を拾い読み。時折入る美味しそうな描写目当て。いかにもおいしそう、なのだ。


お腹が空いたとき、ストレスが満杯のときはおいしい話を読むに限る。食のエッセイは幸せな眠りを誘う。  


Posted by ハロハロハロ at 2009年06月22日 23:39
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